選抜高校野球を初制覇 龍谷大平安の原田監督の内に秘めた思い
喜びを爆発させた原田監督
龍谷大平安高校(京都)が38回目の出場で、選抜初優勝を飾った。同校の甲子園の優勝は夏3度を含め4回目。原田英彦監督(53)が一塁側ベンチで胴上げされ、歓喜に包まれた。今大会の観客動員は49万7000人。49万人を超えたのは10年ぶりだという。延長戦も多く、緊張感のある大会だった。
選抜初優勝の原田監督には忘れられない屈辱的な試合があった。昨年の選抜2回戦の早稲田実業戦。7回まで2点をリードしていたが、7回裏に早実に4点を奪われ逆転負け。不甲斐ない戦いに一塁側のファンから「原田、辞めろ」と罵声を浴びた。
原田監督はそれに反応し、口論になりかけた。その様子を近くにいた観客に撮影され、動画共有サイトに残されてしまった。原田監督は当時のことについて、大人げなかったと反省。それだけ学校や自分たちを応援してくれている人がいると受け入れ、周囲の叱咤激励を力に変えた。
優勝インタビューでは「OBや卒業生、ファンの方、みんなに感謝したい。ほんま、うれしいです」と喜びを爆発させていた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count