今後も到達可能な大記録が目白押し イチローにとって“価値ある”記録を読み解く

出場試合数には関心なし

 日本が生んだ最高の野球人にしか分からないことがある。ヤンキースのイチロー外野手(40)が、9日のオリオールズ戦で偉大な記録を達成した。9回に代走として起用され、出場試合数が「3018」に到達。野村克也氏の持つ日本記録を超えた。

 紛れもない大記録だ。しかし、本人の胸の内は、周囲の想像とは大きくかけ離れている。9日にはコメントを残さなかったイチローだが、前日の8日に記録に並んだ際には口を開いている。

「それ何?」

 その第一声からは、この数字に何の興味も持っていなかったことが伝わってくる。報道陣から説明を受けても「あ、そう。『だから?』って言う感じですけど」と素っ気なく続けた。

 試合に出るために体調を整え、準備をする。これはイチローにとってはプロとして最低限のことだ。だから、日本記録を達成した意味も「人がどう思うかは勝手だけど、僕の中には、ない」と言い切る。

 そして、「それ(他人の考えとのギャップ)は興味深いという風には捉えられる。僕は僕の感覚しか分からないし、人がどういう感覚になっていくかは確かに面白いけども、まぁ分からないけどねぇ」と続けた。

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