田中将大はコントロールのいい野茂英雄!? 「空振り奪取能力」と「ストライク率の高さ」が共存したピッチングに絶賛の声
「彼はハイブリッド。コントロールのいい野茂英雄のようだ」
田中はストライクを投げ、ストライクを投げ、そしてストライクを投げながら、打者のバランスを崩すことができるというのだ。
当初、コーン氏は田中のことをロイヤルズ、メッツ、レッドソックスなどで活躍したブレッド・セイバーヘイゲンに似たタイプだと感じたという。
ロイヤルズ時代の1985、89年にサイ・ヤング賞に輝いた右腕は、抜群のコントロールで一時代を築いた名投手。現役通算2562回2/3を投げて、9イニングあたりの与四球はわずかに1.65という数字を残している。「精密機械」と呼ばれたグレッグ・マダックスですら、1.81だったことから、どれだけの制球力を誇っていたかが分かる。
ただ、デビュー3試合を見たコーン氏は、田中にその比較は当てはまらないことに気づいたという。田中はセイバーヘイゲンよりも三振奪取能力が高いというのだ。
「彼はハイブリッドだ。コントロールのいい野茂英雄のようなものだね。彼の投球は見ていて楽しい。それだけは間違いない」
ニューヨークメディアからも絶賛の嵐を浴びているルーキーに、最大級の賛辞を送った。
投げるほどに、その評価が高まっていく右腕。初めて相手エースと対戦する22日午後7時10分(日本時間23日午前8時10分)プレイボールのレッドソックス戦には、さらに大きな注目が集まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count