メジャー無敗記録「不可能だとは決めつけたくない」 田中将大が現地メディアに語る
ヘルナンデスやクレメンスのような佇まい
すでに田中はメジャー4試合の先発でその実力を披露し、デレク・ジーター遊撃手ら同僚や相手チームからも賞賛を受けている。ブライアン・キャッシュマンGMは田中のマウンドにおける存在感を、往年の伝説的な名投手にたとえている。
「(1999年ヤンキースのワールドシリーズ制覇に貢献したキューバ人右腕)オーランド・ヘルナンデスや(サイ・ヤング勝7回受賞の)ロジャー・クレメンスのような佇まいだ」
さらに「メジャーデビュー直後に(田中が)ここまでの支配力を見せつけるとは誰も予想しなかっただろう。でも、何年も前からメジャーでプレーしているように感じている。恐れを知らない。これはヤンキースにとって大きい」と分析している。
田中には名刺代わりの決め球、スプリットがあり、ニューヨークですでに絶大な才能を示しているが、ジーターは田中の流儀をこう代弁している。「“もしも、自分が優秀だとしたら、別に周りの人間にわざわざ自分はできるんだ”と言う必要はない、という教えを彼は受けてきたんだ」。謙虚な人柄はスーパースターにも伝わっているのだろう。
「自分が世界最高のピッチャーとは思っていません」
田中はそう話したという。しかし、多くのメジャーファンはそうは思っていないかもしれない、という一文で田中の特集記事は締めくくられている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count