一岡竜司も新天地で躍進 FA人的補償で加入した選手の開幕からの貢献度は?
スタメンで起用され続けている脇谷
★脇谷亮太(西武←巨人)
22試合61打数12安打 打率1割9分7厘
15試合に先発出場。これまでは1番、5番、6番でファーストやサードを守っている。4月19日の本拠地でのオリックス戦では勝利投手となった菊池雄星と一緒にお立ち台に上がった。貴重な2点二塁打を放った脇谷は「一生懸命投げていたので、雄星に何とか勝ちをつけてやりたかった。雄星は食事に誘ってもあまり笑顔を見せてくれないので、これでたくさん笑顔を見せてくれると思います」と笑顔を見せた。ここ最近では調子を落とし、打率は2割をきったが、スタメンで起用されている以上、今後の巻き返しに期待したい。
★中郷大樹(西武←ロッテ)
3試合0勝0敗 防御率4・50
4月25日に今季1軍初登録された。イースタンリーグでは10試合1勝0敗1セーブで防御率は0・87と安定した成績を残してきた。27日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で、リリーフで今季初登板。打者5人に対して被安打1、無失点。30日の本拠地の日本ハム戦でも1回を無失点だった。しかし、5月1日の同カードで日本ハムの中田、西川に連続ホームランを浴び、3試合目にして初失点した。これからどのように修正していくか、注目したい。
★藤岡好明(日本ハム←ソフトバンク)
まだ1軍登板なし
調整が遅れ、まだ1軍登板はしていない。現在は2軍で調整中で、来週にも実戦復帰する予定。現在はブルペン投球などで試合に向けた調整をしている。ソフトバンクでは主に中継ぎとして8年間で255試合に登板。通算18勝15敗1セーブ、防御率3・70の成績を残している。貴重なセットアッパーとして球団は期待をしている。
かつては2008年に、西武にFA移籍した石井一久投手に代わり、ヤクルトに入団した福地寿樹外野手が、盗塁王になった。阪神に入団した新井貴浩内野手に代わり、広島へ加入した赤松真人外野手も、地位を築いた。2006年に野口茂樹投手の人的補償で巨人から中日に移籍した小田幸平捕手も、中日のバッテリーをいまでも支えている。FA宣言して加入した選手もそうだが、人的補償の選手も球団から必要とされて、入団していることを忘れてはならない。それが選手たちのモチベーションとなり、さらなる飛躍を遂げていくのだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count