延長14回の消耗戦でヤンキースのブルペンが窮地に 指揮官は次戦先発の田中将大に「ロングイニング登板指令」
早くも新人王候補に挙げられるも、田中本人は満足せず
4月は5試合で3勝無敗、防御率2・27。その結果と投球内容は米国内でも高く評価され、早くも新人王候補の筆頭に推すメディアもある。ただ、本人は決して満足できる内容ではなかったと認識している。本来の力は、まだまだ発揮できてないというのだ。
「(4月は)全然良くなかった。試合の中で修正して何とか抑えたという感じだったので。こちらの人はみんなそうですけど、4月に100%というわけでもない。その中で抑えただけ。その選手が調子を上げていくのにもついていって、僕も調子を上げてやっていければと思います。まだ1か月終わっただけですし、シーズンはまだまだ続く。今後も勉強していくことばかりだと思いますね」
このあくなき向上心が、田中を成長させてきた。
一昨年から続くレギュラーシーズンの連勝は「31」まで伸びている。この記録がどこまで続くのか、日本報道陣だけでなく米メディアも気にし始めた。レイズは間違いなく高い壁となるが、今の田中に不安は見当たらない。
ジラルディ監督もここまでの試合で田中の安定感を目の当たりにし、早くも絶大な信頼を寄せているからこそ、長いイニングを投げるという“要求”を遠慮なく口にしたに違いない。ルーキー右腕は高い期待にも必ず応え、先発投手としての役割を全うするはずだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count