田澤、上原の好投などでレッドソックスが2戦連続サヨナラ勝ちも退場者4人を出す大荒れの試合に オルティスは「これは戦争。まだ終わらない」

オルティス「これは戦争だ、まだ終わらない」

 試合前日には、ボストンの地元紙プロビデンス・ジャーナルが試合のプレビューとして「History of Violence(暴力の歴史)」と題し、特集記事を掲載。因縁の対決を盛り上げていた。レイズのジョー・マドン監督は「私にとっては終わったこと。ベースボールをやる時間だ」と話していたが、エースの1球をきっかけに、試合は荒れた。

 レッドソックスは2点を追う5回にオルティスがプライスからタイムリーを放つと、7回にはザンダー・ボガーツのタイムリーで同点に追いついた。8回には田澤、9回には上原が異様な雰囲気の中で冷静に三者凡退に抑える好投を見せると、延長10回にA・J・ピアジンスキーがタイムリースリーベースを放ち、サヨナラ勝ちで意地を見せた。

 ただ、勝利の後も怒りは収まらない。オルティスは試合後、昨年10月の出来事の後に事情を理解したプライスから謝罪されていたことなどを明かした上で「彼には敬意を持っていたが、それはもう終わりだ。彼には何の敬意も持っていない」とまくし立てた。そして、「これは戦争だ。まだ終わらない」と、この先も因縁の対決が続くことを示唆した。

 一方、プライスも「因縁は持ち越すか?」との問いに「間違いない。そう思うよ」と明言したという。

 この試合は、まだ3連戦の初戦。さらに、同地区とあってこのシリーズが終わってからも今年だけで10試合の対戦を残す。メジャー屈指の強打者と好投手、そして両チームの因縁対決は、どこまでヒートアップしていくのか。目が離せなくなりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

CATEGORY