上原浩治が長男とともにオールスターの前日行事に参加 昨年のポストシーズンに続いて“親子デビュー”を果たす!?
完璧だった一真君の“オールスターデビュー”
この日の“オールスターデビュー”も完璧だった。45分間の前日会見を終えた上原は、ターゲット・フィールドでの公式練習に参加。当然、隣にはそのまま一真君が寄り添っていた。外野の位置に入り、フリー打撃の打球を追いかける。時折、ダルビッシュ有をはじめとするスター選手たちとコミュニケーションを取りながら、グラウンドを走り回った。ア・リーグの練習が終わると父親とともに走ってロッカーへと引き上げた。昨年のポストシーズンのようなほほえましい光景が、オールスターでも見られた。
ナイターでオールスター戦が行われる15日(日本時間16日)には、昼過ぎに出場選手によるパレードが開催される。どの選手も家族とともに晴れ舞台に立つのが通例で、「そういう経験ができるのはすごく楽しみなことです」と話す上原も一真君を連れて参加することになりそうだ。
そして、夜には真剣勝負が控える。
「投げる機会があれば、もちろん全力でやります。その準備をきちんと明日はやるつもりです」
勝てばワールドシリーズの開幕権を得られるメジャーのオールスターは、まさに真剣勝負。ア・リーグの指揮官を務めるレッドソックスのジョン・ファレル監督は、上原、フェルナンド・ロドニー(マリナーズ)、グレッグ・ホランド(ロイヤルズ)、グレン・パーキンス(ツインズ)、ショーン・ドゥーリトル(アスレチックス)と各球団5人のクローザーの中から、ア・リーグの守護神を決めるとしている。
右肘靱帯の部分断裂でオールスターを欠場した田中将大(ヤンキース)の代替要員である上原だが、実力と実績を考えれば、登板の可能性は決して低くない。一真君とともに最高のオールスターを過ごすことになるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count