上原浩治が初球宴でダルビッシュにスライダーの握りを教わる場面も 「1回でいい」と話す夢舞台で最強クローザーが充実の時間を過ごす
「本当だったら投げさせないでほしかった」
レッドソックスのクローザーは登板後、冗談とも本気ともつかない発言のオンパレードで日本報道陣の笑いを誘った。
――もっと投げたくなかったか?
「本当だったら投げさせないでほしかったです。だから、1人だけでも十分です。こんなメンバーに投げるのはいいです」
――メジャー6年目で初のオールスターだったが?
「本当にいい経験させて頂いたので。もう満足です」
――また来年も?
「いやいや、もう1回でいいです。休みたいんで。この時期は休んだ方が後半にちゃんといけると思うので」
いかにも上原らしい受け答えだったが、本音も隠すことはできなかった。
「やっぱり経験しないことには、アメリカのオールスターのことを語ることも出来ない。常々言っていますけど、何事も経験しないと、何も語れないと思うので。自分のこれからの野球人生の中で色々と語れるうちの一つになると思います。選ばれたものしか出られないわけですから、本当に良かったです」
スーパースターたちの共演は、確実に財産となったようだ。特に、39歳になっても向上心を失わない上原にとっては貴重な経験で、「ここにいていいのかなというのが本音ですね」と言いながらも、この機会を有効に使った。