ウイニングボールは愛娘にプレゼント 渡米3年目で初勝利の和田毅にカブス監督も「彼が我々のチームにいてくれて本当に幸せ」

最高の立ち上がりを見せた和田

 カブスの和田毅投手が28日(日本時間29日)、本拠地でのロッキーズ戦で先発し、7回を5安打6奪三振1四球1失点と好投、悲願のメジャー初勝利を挙げた。

 アメリカでの挑戦を始めて3年目。2012年の渡米後に左肘靱帯再建手術(トミージョン手術)を受けた苦労人は、長期離脱を乗り越えてつかみ取った白星に「ようやくゼロから1になれた。これからどんどん1つずつ結果を出して、もっとチーム、ファンに認めてもらえるようにがんばりたい」と喜びを噛みしめた。

 メジャーデビューとなった今月8日のレッズ戦では5回1失点と好投しながら、降板後に逆転されて勝敗はつかず。そして2度目の先発となった23日のパドレス戦は4回5安打4四球と制球を乱し、5失点。初黒星を喫した。

 しかし、この日は初回に最高の立ち上がりを見せた。すべて直球での3連続三振。本拠地のリグレー・フィールドが大歓声に包まれた。

「緊張の度合いが今日は全然違った。前回はすごく緊張していたけど、今日は2回目なので、すんなり入っていけた」と2回以降も冷静な投球を見せ、5回まで無失点ピッチング。

 2点リードで迎えた6回に1死から連打で1、3塁とされ、ゴンザレスを空振り三振に仕留めた後、アレナドにタイムリーを浴びて1失点。しかし、続くロサリオを遊ゴロで打ち取り、1点のリードを守った。7回も無失点に抑えて降板。その後、2点を加えたカブスは4-1でロッキーズを下した。

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