上原、田澤が経験したMLBのマラソンゲーム 過去には8時間超えの死闘も

井口や高橋、五十嵐らもマラソンゲームを経験

 日本人選手としてはパドレス時代の井口資仁が最も長いイニングを経験している。2008年4月17日のロッキーズ戦が延長22回までもつれ、フル出場。9度打席に立ってノーヒットに終わった。試合はパドレスが1-2で敗れている。また井口はホワイトソックス時代の2006年7月9日にレッドソックスと延長19回、6時間19分に及ぶ一戦を経験している。この時は自身のバットでサヨナラタイムリーを放った。

 投手ではメッツの高橋尚成と五十嵐亮太の2投手が登板した2010年4月17日のカージナルス戦。当時は延長20回、試合時間は6時間53分にまで及び、イニング、試合時間ともに上原と田澤が今回経験したものを上回っている。その際は両選手とも無失点に抑えた。

 メジャーでは投手を使い切ってしまうことも多々ある。2011年5月25日のレッズ-フィリーズで延長19回に登板し、勝利投手になったバルデスはセカンドの選手。今年7月にもカブスの捕手ベイカーがロッキーズ戦で延長16回の死闘の末に勝利投手になっている。

 なんともタフなメジャーリーグの試合。この日、レッドソックスは上原、田澤ら9投手、エンゼルスも9投手をつぎ込み、計18投手がマウンドに立つ総力戦となった。エンゼルスの9人目には先発ローテのシューメイカーが登板し、3回を無失点。節目の10勝目を挙げた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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