オリックスが18年ぶりリーグVへ正念場 優勝経験の少なさをどう補うか

優勝経験の少ないチームはいかにして重圧に打ち勝つか

 気になるのは、オリックスというチーム自体が優勝経験が少なく、終盤に向けて強まっていくプレッシャーに打ち勝てるのかという部分だ。果たして1996年以来、18年ぶりとなるリーグVに手が届くのか。

 ヤクルト時代、何度もリーグ制覇を経験した飯田氏は、今のオリックスについてこう話した。

「オリックス自体は優勝慣れしているチームではありませんが、いまは追い掛ける立場ですし、簡単に言えば目の前の試合をひとつひとつこなしていくしかありません。過去を振り返るのではなく、先を見すぎるのでもなく、今日の試合をしっかり勝ちにいく。試合に勝つため、選手それぞれが求められる役割を積み重ねていって、1つの勝利を目指して貪欲に戦って行くことが重要です。

 森脇監督はそういう野球をやるからあまり心配はないと思いますし、そこまで大きなプレッシャーは掛からないのではないかと思います。オリックスはチャレンジャーの立場ですから、自分たちの野球を思い切って続けていけば、本当に面白いペナント争いが最後まで見られるのではないでしょうか」

【了】

飯田哲也プロフィール

スポーツコメンテーター。1968年東京都出身。1987年に捕手としてヤクルトスワローズに入団、主に外野手としてヤクルトの1番バッターを長く務めた。2005年からは2年間楽天イーグルスに在籍。2006年に現役を引退すると、古巣ヤクルトで2013年まで守備・走塁コーチを務めた。
飯田哲也オフィシャルブログ

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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