大接戦のパ・リーグ優勝争い 失速するソフトバンクと猛追するオリックス、どちらが有利か
10月2日に最後の直接対決
パ・リーグの優勝争いはソフトバンクとオリックスの一騎打ちとなったが、9月に入って両チーム共に失速。両者の9月の成績を見ると、ソフトバンクが8勝14敗1分、オリックスが11勝14敗1分と、お互いに借金を増やしている格好だ。
特にソフトバンクは直近の10試合で1勝9敗と大きく負け越し、スタジアムでも不穏な空気が流れている。それでも、常に首位の座を譲らず、数字的に有利な状態は続いていた。
そして迎えた9月30日、オリックスはエース金子千尋が楽天戦に先発し、16勝目を挙げて楽天に2連勝。試合のなかったソフトバンクとのゲーム差をついに0とし、10月2日の直接対決に、勢いを持って乗り込むことができる状態となった。
最後まで目が離せない展開となったパ・リーグの優勝争いではあるが、お互いにプレッシャーが掛かる中、調子を落としての争いになっている。なぜ、このような状態になってしまったのか、スポーツコメンテーターの飯田哲也氏に聞いた。
「オリックスは、抑えの平野佳が崩れてしまったのが一番の大きな要因でしょうね。平野が9月に、仮にあと3セーブでも挙げていれば、オリックスが圧倒的に有利になっていました。本人は今“投げたくない”と思っているのではないでしょうか。そのくらい、精神的に追い込まれている気がします」