果たしてイチローの去就は? 現地報道で早くも挙がり始めた来季の所属先候補
古巣のマリナーズ復帰の可能性も
この記事を執筆したベテラン記者のバリー・M・ブルーム氏は、イチローに対してパドレスが本拠地を置くサンディエゴでプレーしたいかを聞いている。その答えは「サンディエゴを嫌いな人なんてそんなにいないと思うけど」だったという。カリフォルニア南部にあるサンディエゴは温暖な気候で、町並みもきれいだ。日本人が住むには快適な環境と言える。
また、記事では古巣のマリナーズに復帰する可能性についても言及。「イチローは11年と半年プレーしたマリナーズに戻るかもしれない」としている。
復帰すればファンが熱狂的に迎えることは間違いない。また、昨オフにヤンキースからマリナーズに移籍し、チームをプレーオフ進出争いに牽引したロビンソン・カノは、イチローと仲がいいことで知られている。素晴らしい環境が整っているともいえるが、どうなるだろうか。
そして、この記事でもヤンキースとの再契約の可能性について記されている。ただ、仮に残るとしたら、条件は厳しくなることが確実だ。
「2012年に2年契約を1300万ドル(約14億円)で結んだのはヤンキースだ。もし彼がヤンキースともう1度契約するなら、もっと低い額になるだろう」と伝えられているように、当時とは違い、今オフに契約するとなれば、ヤンキースは完全に控え外野手としての額を提示してくるはずだ。となると、1年650万ドルという年俸は確かに高すぎる。
CBSニューヨークの記事でも指摘しているように、イチロー自身の思いも重要になる。ヤンキースとの再契約については、本人は「今はなんとも言えません」と答えたという。
「果たして彼に機会を与えるチームはあるのだろうか?」
こちらの記事の最後は、CBSニューヨークと対照的な言葉で締められている。
大記録達成を目前に控えている偉大なプレーヤーの未来に、日本だけでなく、米国でも注目が集まっている。この先、どのような結果が待っているのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count