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日米野球の注目「小さな巨人」アルテューベ 日本人選手にも“ヒント”になるか、その活躍の秘訣

日本人選手の励みにもなる小兵アルテューベの活躍

 打者にはそれぞれバットを振り出すきっかけがあるが、目できっかけをとらえた瞬間にバットを持つ手が振り出し動作に入る。あるいは、振るべき球ではないと判断してバットを止める。この反応が早ければ早いほど、その打席の勝負は打者有利に運ぶことができる。

 さらに言えば、いくらアイ・ハンド・コーディネーションがうまくいっていても、確かな選球眼がなければ意味をなさない。打つべきボールを見分ける目、そして反射神経のよさこそが、アルテューベを首位打者へと導いた。

 確かに、筋肉の付き方や骨格に多少の違いはあるが、小兵アルテューベの活躍は日本人選手にとって大きな励みになるのではないだろうか。ここ数年は日本人野手、特に内野手にとってメジャーは試練の場となりつつあるが、そびえ立つような大きな体を持たなくても傑出した存在になる好例をアルテューベは示してくれている。守備にせよ、打撃にせよ、何かしらのヒントが隠されているのではないだろうか。

 アルテューベ自身、自分の身長が低いことは十分承知している。それで、ストライクゾーンが狭くなっていると感じることもないし、握るバットは33インチ、31オンスと特別軽いわけでもない。

「もちろん、背が小さい分、他の選手よりも一生懸命トレーニングしてプレーしなければならないのは分かっている。でも、背が小さいからといって、自分の可能性に自分で限界を設けるようなことはしない。毎日フィールドに出て、自分の持っている100パーセントを出してプレーするだけだよ。野球をプレーするのに、背が大きい必要はない。野球が大好きな気持ちと、一生懸命に戦う姿勢を忘れなければ、背の小ささなんて補うことはできると思うんだ」

 シーズン終了後1カ月以上が経過しているが、それでもアルテューベは日米野球で渾身のハッスルプレーを披露してくれるに違いない。小さな巨人のプレーを、とくとご覧いただきたい。

【了】

佐藤直子●文 text by Naoko Sato

群馬県出身。横浜国立大学教育学部卒業後、編集プロダクション勤務を経て、2004年にフリーとなり渡米。以来、メジャーリーグを中心に取材活動を続ける。2006年から日刊スポーツ通信員。その他、趣味がこうじてプロレス関連の翻訳にも携わる。翻訳書に「リック・フレアー自伝 トゥー・ビー・ザ・マン」、「ストーンコールド・トゥルース」(ともにエンターブレイン)などがある。

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