2度目のプロ志望届で夢をつかめるか 4年の時を経て再び指名を待つ2人のドラフト上位候補たち

高校、大学で計164人がプロ志望届を提出した今年のドラフト会議

 まもなく2014年のドラフト会議が行われる。高校、大学でプロの世界を希望する選手は「プロ志望届」を提出しなくてはならない。今年は高校生は94人、大学生は70人、計164人の学生が届け出た。

 その中には夢を諦めず、2度目の提出になった選手もいる。

 その1人は抜群のマウンド度胸を見せる東都2部リーグ・日本大学左腕、戸根千明投手。173センチ、93キロというがっちりした体格から直球、スライダー、チェンジアップ、カットボールなど繰り出す。140キロ後半の直球は力があり、まだ粗削りな部分もあるが、多くのスカウトがリーグ戦を視察に訪れている。左投手とあり、どの球団もほしい存在。スタミナがつけば、中継ぎでも、先発としても十分に1軍で起用できる逸材だ。

 島根県の石見智翠館高校出身。2年生からエースで、通算39本塁打も放つなど、チームの投打の軸だった。甲子園の出場経験はないが、プロを目指そうと決意。志望届を提出したが、指名はなかった。

“指名漏れ”から4年。当時の悔しい思いをバネに、戸根はプロ入りして周囲を見返すという強い気持ちを持って、戦った。そして頭角を現し、スカウトの目に留まるような選手になった。今年は東都2部リーグで9試合4完投。3勝3敗の成績だが、指名がかかることは濃厚だ。

 今回のドラフト上位候補で見ると、九州産業大学の左腕エース・浜田智博投手もプロ入りのチャンスを待ちわびた4年間だった。今では1位、もしくははずれ1位候補に挙がるが、宮崎工業時代はプロ志望届を提出するも指名はなかった。

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