2度目のプロ志望届で夢をつかめるか 4年の時を経て再び指名を待つ2人のドラフト上位候補たち
4年間で大きく成長した浜田
3年春にセンバツに出場。当時は今年のドラフトの目玉とされる有原航平投手(早稲田大)を擁する広陵(広島)に敗れている。一方、大学3年の秋には九州共立大のエースだった大瀬良大地投手(広島)と投げ合い、勝利したことも。
即戦力左腕として各球団ともドラフト直前のスカウト会議では上位候補にリストアップした模様。大学生左腕では明治大学の山崎福也に次ぐ存在。今年の全日本大学選手権にも出てきた。独特な変則フォームから140キロの中盤のストレート、カーブ、スライダー、チェンジアップを操り、タイミングを外すピッチングをする。4年間で大きく成長した投手の1人だ。
昨年のドラフトで日本生命から巨人にドラフト1位指名された小林誠司捕手。同選手も同志社大学4年時にプロ志望届を提出し、指名されていない。ただ、小林の場合はドラフト1位以外なら社会人と決めていた背景もあった。より高い順位で指名されることを入団の条件にすることは、入団時の交渉では珍しくない。高校ならば大学との兼ね合い、大学ならば社会人野球の企業との兼ね合いもある。
ただ、戸根、浜田ともに1度は指名を受けられなかったが、たゆまぬ努力を重ねた結果、上位指名の候補選手として名を連ねるまでになった選手たちだ。23日に運命の瞬間を迎える彼らが再度、プロを目指した時間は決して無駄ではない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count