西武炭谷の残留で狂った中日の補強プラン “ポスト谷繁”発掘の行方はいかに
深刻さを増す中日の捕手事情
中日の捕手事情が深刻さを増してきた。FA宣言すれば獲得に動く方針だった西武・炭谷銀仁朗が残留を表明。平行して調査を進めていた楽天・嶋基宏も権利を行使しないことを明言している。トレードに動く可能性はあるものの、ここ数年の課題だった捕手補強は今年もかなわず、来季を迎えることになりそうだ。
長年、中日の正妻には2001年オフに横浜からFAで加入した谷繁元信(現選手兼任監督)が君臨してきた。その時点で32歳。当時から“ポスト谷繁”の必要性が叫ばれていたが、13年経った現在もその座を脅かす存在は現れていない。
そうした状況に球団も危機感を抱き、近年は補強に本腰を入れ始めていたが、ことごとく失敗に終わっている。
一昨年はあるパ・リーグ球団の捕手に関し、水面下でトレードでの獲得に動いたが、破談。昨年のオフには国内FA権を取得したヤクルト・相川亮二、楽天・嶋らの調査を進めていたが、いずれも宣言せず、移籍は実現しなかった。