田中将大所属のヤンキースはストーブリーグで低評価 このままなら3年連続プレーオフ逸も?
ヤンキースに驚くような大補強はあるのか
そして現段階のランキングで4位に沈んでいるのがヤンキース。ピンストライプの名門は現時点で昨季よりも順位を2つ下げ、このままではプレーオフ進出失敗と予想されている。
ヤンキースは、昨季のトレード期限キリギリで獲得し、FAとなっているチェイス・ヘッドリー内野手、ブランドン・マッカーシー投手との再契約と、デレク・ジーター引退で不在となった遊撃手の補強に焦点を当てているという。寸評では「もしも、この補強を達成できれば、彼らはかなりいい気分でスプリングキャンプに突入することになる」と指摘しており、例年のように潤沢な資金を投入しての大型補強はなし、と見ているようだ。
また、近年、故障でパフォーマンスの上がらないマーク・テシェイラ内野手、CC・サバシア投手の2人がコンディションを崩すことなくシーズンを戦うことを最低条件とも指摘している。
5位は名将ジョン・マドン監督をカブスに引き抜かれたレイズ。監督だけでなく、強化責任者のアンドリュー・フリードマン氏もドジャースに移籍したが、先発ローテーションの陣容、また、打線も11月の日米野球で活躍した主砲のエバン・ロンゴリア内野手、ベン・ゾブリスト内野手、ジェームス・ロニー内野手という実力者の存在を評価。それでも、昨季メジャー全体で27位に終わった得点力や勝利者の文化の構築という課題に触れ、レイズの来季に厳しい目を向けている。
レッドソックスとブルージェイズの動きが目立つ一方で、例年はストーブリーグの主役となるヤンキースは鳴りを潜めている。補強といえば、外野手の4番手としてクリス・ヤングと再契約した程度。イチロー外野手は移籍濃厚と見られ、黒田博樹投手の去就も未定。クローザーのデビッド・ロバートソンも長期契約を求めており、条件次第では他球団に移籍する可能性がある。
また、右肘の靭帯部分断裂でリハビリに突入した田中を含め、昨季の先発ローテーションは黒田以外、故障で離脱するなど健康面で大きな不安要素を抱えている。現時点では補強面も着実に強化を進めているライバル球団に遅れを取っている。
プロスペクトの覚醒やFA市場での補強など、戦力の上積みができなければ、3年連続のプレーオフ進出失敗という危険性が存在すると見られているが、挽回に向けてあっと驚く大補強はあるのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count