「韓国のAロッド」の注目の落札額は? 週明けにポスティング行使へ
姜正浩の動向は鳥谷にも影響?
日米間では、昨オフに新ポスティングシステムが締結された。2006年オフにレッドソックスが松坂大輔(西武)に約5111万ドル(同約60億円)、2011年オフにレンジャーズがダルビッシュ有(日本ハム)に5170万3411ドル(同約61億円)を費やすなど、評価の高い日本人投手の独占交渉権を獲得するため、落札額が高騰の一途をたどったことから、それを抑制するのが目的だった。
新ポスティングシステムでは上限を2000万ドル(約23億7000万円)として、所属球団が入札額を設定。これに応じるすべての球団と選手が交渉をできるようになっている。楽天からヤンキースに入団した田中将大投手が、この新制度を使って渡米した初めての選手となった。
ただ、韓国からメジャー移籍する場合の手続きは日本の旧制度とほぼ同じであるため、姜正浩との独占交渉権がどのくらいの金額で落札されるかは注目が集まるところ。韓国史上最高額は、2012年オフに柳賢振投手を獲得するためにドジャースが支払った2573万7737ドル(同約30億円)となっている。
同じ遊撃手として、阪神から海外FA権を行使してメジャー移籍を目指す鳥谷敬の動向にも影響する可能性がある姜正浩のポスティング行使。投手や外野手に比べ、日本人内野手の評価がメジャーで低迷しているとされる中、メジャー球団は「韓国のAロッド」の交渉権を落札するために、いくら費やすのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count