プロスポーツ史上最高額契約で衝撃の暴露 マーリンズは1/3しか払わない?

6年目終了後にスタントンの契約破棄かトレードか?

 だが、マーリンズの首脳陣はトレードやスタントン自身のオプトアウトにより、6年目以降の年俸を現時点で支払う意思がない可能性があることが、今回のコーネリー発言で明らかになった。25歳の若さで今季本塁打37本、長打率.555というナ・リーグ最高の成績を残したスタントンに対し、6年1億700万ドルという契約なら破格なほどお得とも言える。

 美術商だったローリア会長には以前から悪評もあった。1999年にモントリオール・エクスポズのオーナーとなり、2002年にはエクスポズ売却益などでマーリンズを買収。しかし、収益を選手年俸などの強化費に回さずに私腹を肥やしたとの指摘もあり、マーリンズでは2003年にワールドシリーズを制覇したが、その後、年俸の高い実力者を次々に放出。ヤンキースなどが規定以上の強化費を投入することでMLBに徴収される“贅沢税”などは総年俸の低い球団に配分されるが、この制度を利用して大きな黒字を計上し、批判を浴びたこともあった。

 今回のスタントンとの大型契約ではローリア会長を見直す声も出ており、一定のイメージ回復に成功したかに見えたが、コーネリー会長の暴露で“ローリア株価”はフロリダで再び下落しそうな気配だ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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