15億円差復帰の衝撃 黒田の広島復帰は“日本球界最高”の補強
黒田よりも年俸が高い先発投手は20人にも満たない
メジャーで黒田よりも年俸をもらっている先発投手は、ごく少数。ほとんどが年平均2000万ドル(約24億円)を超える投手ばかりだ。代表的な名前を挙げてみよう。
CC・サバシア (ヤンキース) 年平均2440万ドル
田中将大(ヤンキース) 同2214万ドル
ジャスティン・バーランダー(タイガース) 同2571万ドル
フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ) 同2500万ドル
クリフ・リー(フィリーズ) 同2400万ドル
コール・ハメルズ(フィリーズ) 同2400万ドル
アダム・ウェインライト(カージナルス) 同1950万ドル
クレイトン・カーショー(ドジャース) 同3070万ドル
ザック・グリンキー(ドジャース) 約2450万ドル
マット・ケイン(ジャイアンツ) 約2125万ドル
いずれもメジャーで豊富な実績を誇る実力者ばかり。昨オフの大争奪戦の末にヤンキースが獲得し、今年メジャーデビューしたばかりの田中については期待値も含まれているが、右肘靭帯部分断裂で離脱するまでは、その額にふさわしいピッチングを見せた。
黒田のような単年契約だと額が上がりやすい傾向にはある。そういった要素は考慮すべきだろう。ただ今季を見ても、実際に黒田以上の年俸をもらっている先発投手は、メジャーでも20人にも満たない。つまり、1球団に1人もいないということになる。まさに、エース級の投手が手にする額だ。
一部報道では、パドレスやドジャースが黒田に対し、今年以上か同等のオファーを出していたとされている。年俸は成績、投球内容に対する評価という意味合いが強い。それだけ、黒田は現在もメジャーで認められていたということになる。
“日本プロ野球史上最高”の補強が実現した。本物のメジャーリーガーが、広島にやってくる。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count