イチローは「現時点で引退しても100%殿堂入り」 米メディアが分析
現時点で殿堂入り確実な投手は存在しない?
昨季、イチローと同僚だったベルトランに関しては、8度のオールスター選出を誇るが、現状では殿堂入りに「届かないだろう」と厳しい見方もしている。2322安打、二塁打469本、373本塁打、1367打点、1392得点という現時点の成績を紹介した上で、打点と得点をそれぞれ1500に伸ばし、400本塁打、500二塁打を達成した場合に「真剣な議論の対象になるかもしれない」と伝え、ハードルが残されているとしている。
指名打者では、レッドソックスのデビッド・オルティスが入っている。今回の殿堂入りの投票では、指名打者専門のエドガー・マルティネス(元マリナーズ)があまり得票数を手にできなかったことから、守備機会のない指名打者の不利を記事では指摘。しかしながら、「ビッグ・パピ」がマルティネスよりも二塁打、本塁打、打点で上回っていることを好材料としている。ポストシーズンでの活躍も後押しとなり、現在466本の本塁打を500まで伸ばすことができるなら「殿堂入りは容易」と分析されている。
先発投手はジャイアンツのティム・ハドソンがノミネートされたが、「現役では現時点で殿堂入りできる選手は存在しない」という。その中で一番近いのが通算214勝124敗のハドソンとされており、ヤンキースのCC・サバシア、タイガースのジャスティン・バーランダー、マリナーズの「キング」ことフェリックス・ヘルナンデスが続いている状況だという。だが、ハドソンよりもキングや、ドジャースのクレイトン・カーショー投手の方が将来的に可能性は高いとしている。
抑えの投手はタイガースのジョー・ネイサン投手。史上7位の通算376セーブという成績だが「昨年の極度の不振から脱出し、さらに2年間活躍できれば」可能性はあると分析されている。メジャー史上4位のセーブ数まであと49と迫っていることにも言及。殿堂入りは難しいとしながらも「現時点の抑え投手では最も近い存在」だとしている。
プホルスとともに、クーパーズタウン行きの名誉がすでに確約されている現役選手に選出されたイチロー。米国では、今年の野球殿堂入りの発表に合わせて複数メディアが特集を組んでいるが、安打製造機の将来の殿堂入りは確実との見方がほとんどだ。メジャー14年間で積み上げてきたものは、現役の超一流選手と比べても、やはり別格のようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count