【パ×Full-Count】里崎智也の引退セレモニーで原点回帰　「ファンサービスのロッテ」再び

昨季も斬新なイベントを企画してきたロッテ

　平日デーゲーム開催を試みた昨年の本拠地開幕シリーズでは人気キャラクター「ふなっしー」を招待。4月3日の西武戦当日は雨天中止となり、ふなっしーの始球式だけ行うという異例の事態となったが、これが逆に話題となり、7月に改めてイベントを実施。会場を盛り上げた。

　5月14日のソフトバンク戦で開催した「スーパーレディースナイト」では試合後、女性客全員をグラウンド上に招き、ヒーロー選手とハイタッチするという企画を実施。サヨナラ打で試合を決めた荻野貴司外野手が約2500人の女性ファンと長時間をかけてハイタッチし続けた。

　その他にも、地元FM局「Bay fm」とのコラボしてお母さん限定のチアチーム「ママ☆スプラッシュ」を1日限定で結成したり、全長8メートルという実物大の「機動警察パトレイバー」を来場させたり、個室観客席「お座敷ボールパーク」を設置したりと、昨年だけでも様々な試みを行ってきた。

　また人材育成を目的に2013年から学生対象のインターンシッププログラム「マリーンズ・スポーツカレッジ」も実施しており、昨年は約140名の学生たちが球団の活動をサポートすると同時にスポーツビジネスや地域活性活動を学んだ。これらもロッテという球団を地元に根付かせる上での重要なプロジェクトの1つとなっている。

「昨年は日本エレキテル連合さんと石川歩とのコラボをしたこともありました。エレキテル連合さんに『新人王、獲らなきゃダメよ～ダメダメ』とコメントしてただいて、実際に石川が新人王を獲れた時にまたコメントをいただいて。逆にエレキテル連合さんが流行語大賞を受賞された時に今度は石川がコメントを返したりと、どんどん広がりがありましたね。まだ個性だけだと弱かった選手だったので、何か付加価値をつけることで華やかにしてあげたかった。そういう話題性作りも私たちの重要な役割だと思っています」

　梶原氏はそう説明する。