正捕手は? エース、4番、抑えは? どうなる巨人の激戦区
4番争いは阿部、村田だけでなく、7年目のあの選手も候補
各チームとも今年の戦力が整いつつある。キャンプに向けて、自主トレや編成を決めるスタッフ会議が行われ、いよいよ球春到来といったところ。4年連続のリーグ優勝を目指す巨人の原監督はこれまでの固定概念にとらわれずに新しいチームを作っていくことを掲げた。コンバートや新しい選手起用が多く見られそうだ。現時点で定位置が安泰なのはショートの坂本勇人、サードの村田修一といったところ。ただ2人には原監督も期待している分、厳しく接しているため、状況によってはその座を剥奪することも十分考えられるだろう。
ここで新シーズンに向けて競争が繰り広げられるであろうポジションをいくつか紹介していきたい。
【捕手】
◎小林誠司
○相川亮二
△實松一成
これまでとの一番の違いは長年行われていなかった正捕手争いが見られることだろう。阿部慎之助が一塁へコンバートされるため、キャッチャーのレギュラーが決まっていない。3人とも「競争して、勝ちたい」と気合を入れている。チームの将来を見据え、2年目の若い小林に英才教育する方針だが、ベテランの2人の力も注目だ。
【4番】
◎阿部慎之助
○村田修一
△大田泰示
原監督は主将、捕手、4番を務めてきた阿部の役割を軽減させるため、捕手、主将という肩書を取り払ったが(主将は坂本)、まだ、阿部に代わる4番の候補がいない。そのため、台頭してこなければ、阿部がそのままになる可能性もある。右の大砲を4番に据えたい首脳陣の意向もあり、村田か、あるいは毎年、期待し、今年も開眼の予感のある7年目の大田を原監督は候補として挙げている。