巨人“アラフォー”4選手に求められるもの
今季加入の相川、金城にかかる期待
日本一奪回を目指す巨人は、他球団に比べて派手な補強はしていない。2013年シーズンのオフは大竹寛、片岡治大、2011年オフは村田修一、杉内俊哉をFAで獲得。一方、このオフはヤクルトから相川亮二、横浜DeNAから金城龍彦を獲得した。ともに38歳という年齢の補強に疑問の声が上がったのも事実。だが、彼らには求められている、明確な役割がある。
原監督は昨年の2人の入団会見で「サブプレーヤーとして力を発揮するのは間違いないが、2人ともレギュラーを取るつもりで戦ってもらいたい」と奮起を促した。捕手、外野手部門の巨人のレギュラー争いは、横一線。相川には2年目の小林誠司のサポート役、金城には代打など途中交代からのサブ的な役割が有力と見られるが、キャンプからライバルに差をつける戦いを見せれば、年齢に関係なく、スタメンを取ることは十分に可能だ。
昨年の戦いを見てみよう。片岡がいながら、中日を自由契約となった39歳のベテラン井端弘和がスタメンで出場する試合もあった。井端は内野をすべて守った。交流戦では9番も打ち、代打の切り札としても活躍。一昨年に受けた手術明けで十分な調整をできないまま開幕を迎えたにも関わらず、だ。WBCでも見せた勝負強さはベテランならではのもの。今年もスタメンの可能性も十分ある。ベテランであっても、レギュラー争いは実力がすべてだ。
選手兼任コーチになる39歳、高橋由伸にいたっても同様。勝負強く、開幕スタメンを目指せるほど体の状態はいい。今年40歳になる井端も、高橋も、開幕スタメンを目指すことを宣言している。巨人で40歳のシーズンで開幕スタメンを勝ち取ったのは王貞治氏や落合博満氏ら、ほんのわずかしかいない。それほど難しいことに、今年は2人の選手が挑もうとしている。