ジャイアンツ監督が青木のスピードに期待 「1番」起用の可能性も示唆
「青木は我々にスピードを与えてくれる」
昨季ワールドシリーズ王者のジャイアンツが青木宣親外野手らの加入により、よりスピードを重視したスタイルへとシフトする方針を打ち出している。地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」が「ブライアン・サビアンとブルース・ボウチーはパワーの欠如に対処するために備える」との見出しで特集している。
昨季世界一の美酒に酔いしれたジャイアンツはオフに様変わりした。「カンフー・パンダ」の愛称で抜群の人気を誇ったパブロ・サンドバル三塁手はFAによる争奪戦の末にレッドソックスに移籍。パワーヒッターのマイケル・モース外野手もFAでマーリンズに去った。一方、ロイヤルズからFAとなった青木を補強し、元楽天のケーシー・マギー三塁手をマーリンズからトレードで獲得。青木は昨季、打率2割8分5厘ながら本塁打は1本、マギーは打率2割8分7厘、76打点ながら本塁打は4本だった。
このチーム編成に関して、ブルース・ボウチー監督はこう言及。
「我々は打撃面で少し違いが出てくる。以前のようなホームランはないだろう。我々の獲得した2選手を見れば、マギーはすごく優秀な勝負強い打者で、打点を上げるコツをつかんでいる。青木のように出塁することもできる。もしも、チームに長打力がないのなら、バットコントロールが巧みで、味方を進塁されるバッターを何人か獲得したほうがいい。青木は我々にスピードを与えてくれる。もしもパワーがないのなら、スピードこそが長打力に代わる最高の手段なのだ」