松坂、緊張と戸惑いのキャンプ初日 それでも変えない自身の流儀
「ちゃんと結果で応えないといけない」
そんな中でも、プロ17年目を迎える34歳。周囲に惑わされることもなく、自らの調整に専念した。A組のほとんどの投手がブルペンでの投球練習を行う中で、投内連係やランニング、強化メニューをこなしていく。
昼食を摂った後に、誰もいなくなったブルペンに移動。傾斜やマウンドの固さを確かめるように、シャドーピッチングを行った。その後、シャットアウトしたブルペンに閉じこもり、捕手を立たせたまま、約30分間、ボールを投げ込んだ。
「シャドーでもよかったんですけど、投げたほうが感覚をつかめるかな、と。ブルペンでどういう感じなのかという確認とフォームチェック」
メジャー時代も、連日、マウンドの傾斜を使っての立ち投げやシャドーピッチングでフォームの確認、修正を行ってきたという右腕。「1クール目はこんな感じ。チェックに時間をかけていく」とし、本格的な投球練習は5日からの第2クール以降になる見通しを立てた。
施設間の移動のたびに、ファンから、大きな声援を浴びた松坂は「たくさんの人に声をかけてもらった。ちゃんと結果で応えないといけないと思いました」。まだまだ、助走段階。松坂の真の姿を見られるのは、もう少し先になりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count