川相Jr.の評価が急上昇 巨人育成・川相拓也の魅力とは
守備とバントのうまさは1軍レベル
第1クールで、注目の高卒新人の岡本和真と2人で1軍の守備練習に呼ばれた。巨人の宮崎キャンプは1、2軍とも同じ敷地内で行っている。原監督が将来の1軍候補たちに少しでも経験させようと、招集をかけた。
緊張するサードの岡本をよそに、ショートの川相は軽快だった。投手ダブルプレーを想定した練習。投手が二塁へ投げたボールが難しいショートバウンドになった。しかし、軽快なグラブさばきを見せて、何事もなかったかのようにアウトにしてみせた。ゴロを捕る際も柔軟な体の使い方を見せ、ミスはなかった。父の背中を見てきた息子の技術は高かった。
川相の守備とバントのうまさは、1軍レベルといっていい。プロ野球も「一芸」の時代に入ってきた。ただ、バント要員や守備要員でもベンチには入れるが、そこにとどまってほしくはない。1軍の試合に出場するにはまずは支配下登録になることが必要。原監督は「能力が高い。こういう場所で出せるのは心強い」とその守備力を高く評価。川相自身も「出来る限りのことができた」と一安心した様子だった。
とにかく守備と走塁は今すぐにでも期待できるというのがスカウトの評判。入寮の時は父が使っていたグローブを持参するなど、偉大な先輩として父の背中を追ってきた。これからはプロの厳しさを父から学びながら、1軍への階段を上っていく。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count