川崎の同僚投手の車上生活が話題に 「贅沢なものは必要ない」

異色のメジャーリーガー、21歳左腕が貫く独特なライフスタイル

 川崎宗則内野手の所属するブルージェイズの期待の若手投手が一風変わったワイルドな車上生活を送っていることが米国で話題を呼んでいる。米アウトドア系情報サイト「グラインドTV」が「バンの中で生活しているプロ野球選手に出会う」と特集している。

 21歳の左腕ダニエル・ノリス投手は昨年9月にメジャー昇格し、1試合の先発を含む5試合に登板。勝敗はつかず、防御率5・40の成績でメジャー1年目のシーズンを終えた。今季はスプリングキャンプで先発ローテーション入りを争うことになる。

 そのブルージェイズ期待の若手には家やガレージがなく、車上で生活しているという。

「みんな自分のことを変わり者だと考えているみたいだけど、物事をシンプルにしたいだけなんだ」

 ノリスはこう語っている。「シャギー」と名付けたフォルクスワーゲンの1978年型「ウエストファリア・マイクロバス」にはソーラーパネルとベッドが設置されており、その“自宅兼愛車”でブルージェイズのスプリングキャンプの行われるフロリダ州ダニーデンまで向かうという。

「このシンプルさが最高の魅力だね。僕はシンプルなライフスタイルの中で育ってきた。プロ野球の世界に進むことになったことは僕にとってはテストだった。心の中に贅沢なものは必要ないと決めているんだ。自分の人生は本当に贅沢なものだと思っている。オーシャンビューのビーチに住み、暖かい食事と濃いフレンチコーヒーがあるからね」

 同選手は記事の中でこうコメントしている。高校卒業後の2011年シーズンにドラフト2巡目で契約金200万ドルを手にしたというノリスだが、この独特なライフスタイルを貫こうと決めていたのだという。

「契約した時にフォルフクワーゲンのバンを買うことを決めていた。これは夢の車だった。シャギーは売りに出されていなかったけれど、父親がオーナーの知り合いだったから手に入れることができた」

 ノリスはそう話している。記事によると、同選手の父はテネシーで2代続いたマウンテンバイク専門店のオーナーで、家族でサイクリング、キャンプ、ロッククライミングなどを楽しんできたという。マイナー生活だったプロ入り2年間のオフは実家近くのカヤックなどの小売店でアルバイトをしていたという筋金入りのアウトドア派のようだ。

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