リトルリーグWS準優勝チームのタイトル剥奪 “越境入部”発覚に厳格処分

地図上の境界線を改ざん、3大会のタイトル取り消し「心が痛む決定」

 2014年リトルリーグ・ワールドシリーズ(WS)準優勝チームが“越境入部”の選手を起用していたという規則違反が発覚し、タイトル剥奪、監督の活動禁止などを言い渡されたことをESPNが報じた。アメリカ選手権優勝の「ジャッキー・ロビンソン・ウエスト(JRW)」は地図上の境界線を改ざんし、イリノイ州の別のリトルリーグ活動地域在住だった選手をスカウトしたことで、スーパーチームを作り上げたとされている。

 米ペンシルバニア州のリトルリーグ国際本部は現地時間11日、リトルリーグ国際大会、グレート・レイク地区大会、アメリカ選手権の3大会でのタイトル、勝利を取り消し、ダロルド・バトラー監督の出場停止、イリノイ第4地区のマイケル・ケリー理事の解任を発表した。

 リトルリーグ国際本部のスティーブン・キナーCEOは「我々はこの決断を下さざるを得なかった。心が痛む決定だ。ワールドシリーズでのフィールドでの達成感、思い出、学んだ教訓は選手たちが誇りに思えるもの。だが、大人の行動がこのような結果を引き起こすとは不幸だ」と語ったという。

 今回の決定により、アメリカ選手権の優勝チームは準優勝だったラスベガスのマウンテン・リッジ・リトルリーグに変更された。

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