復帰会見でも際立った黒田の男気 「存在感の大きさ」に球団幹部も驚嘆

最後まで揺れ動いた心「あとは電話かけるしかない」

 メジャーリーグから8年ぶりに広島復帰した黒田博樹投手が16日、記者会見に臨み、古巣に戻ることを決めた時の心境を明かした。悩みに悩んでの決断だったが、決め手はファンの熱い思い、そして広島球団の熱意だった。

 広島復帰を決めたのはいつかを聞かれると、黒田はその経緯を明かした。

「(球団本部長の)鈴木さんに電話した時なので、日本時間の26日ですかね。気持ちを決めたと思ってても、なかなか1秒1秒、自分の気持ちも変わってましたし、あとは電話かけるしかないかなと。そういう感じだったです」

 最後まで気持ちは揺れ動いていた。電話を手に取り、決断を伝えたが「あまり言葉にならず、自分の中でも何言ってるか分からなかったというのが正直なところです」という。会見に同席した鈴木球団本部長は、当時のことを「『帰ります』という言葉で、一瞬頭の中が空白になって。どこへだろうという感じでしたね。『カープ』という言葉を聞いたときに『えーっ!』という大きな声を出して」と振り返る。

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