21日開幕の選抜高校野球、初戦から好カード目白押し 注目の対戦は?
注目の仙台育英、優勝旗の「白河の関越え」なるか
○第4日第2試合 県岐阜商(岐阜)-松商学園(長野)
「大会NO1投手」と評判の県岐阜商・高橋純平投手(3年)が登場する。最速152キロと高校生離れした剛速球を持ち、プロからは早くも「ドラフト1位候補」とスカウトのマークを受けているほど。自身初の甲子園で全国区ととなり、この試合から一躍、スターダムに上り詰める可能性も十分だろう。
○第3日第2試合 仙台育英(宮城)-神村学園(鹿児島)
昨秋の明治神宮大会を制し、日本一となった仙台育英に注目してほしい。エース右腕・佐藤世那投手(3年)、主砲の平沢大河内野手(3年)ら投打にプロ注目のタレントをそろえ、東北勢悲願となる「優勝旗の白河の関越え」にも現実感がある。そのためにも、好打者がそろう九州の強豪・神村学園を相手に気は緩められない。
○第5日第3試合 二松学舎大付(東京)-松山東(愛媛)
3校出場する21世紀枠の中でも、メディアの注目をひときわ集めているのが松山東。選抜では最長となる82年ぶりのブランク出場もさることながら、夏目漱石の小説「坊っちゃん」のモデルとなった県内最古の進学校で、俳人の正岡子規が創部に携わったという話題性も群を抜く。夏春連続出場となった東京の強豪私学・二松学舎大付に挑む。
開幕式は21日に行われる。今年も春の聖地で、どんなドラマが生まれるのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count