岩隈久志はメジャーで最も過小評価された投手!? 「エリート投手の横顔」
往年の名投手と比較された岩隈、「紙の上ではエリート・ピッチャーの横顔を持つ」
また、昨季の岩隈の9イニングあたりの与四球を示すBB/9は1.06で、1920年以来の150回以上投げた先発投手の成績で31位であり、2003年のロイ・ハラデイ、1966年のフアン・マリシャル、1996年のグレッグ・マダックスと近い数字であること、先に挙げた奪三振率、与四球率、被ゴロ率の3つの数字が2009年から2011年のロイ・ハラデイと近いことなどが紹介されている。
ハラデイが最多勝利とサイ・ヤング賞を獲得したのは2003年と2010年。岩隈の昨季成績は、往年の名投手がサイ・ヤング賞を受賞したシーズンのそれと比較されるほど、際立っていたということになる。
また、岩隈のスプリットが被ゴロ率67%を記録しており、昨季それを上回った規定投球回数以上の先発投手が黒田のみだったという事実も記事では紹介。総評として「紙の上では、ヒサシ・イワクマはエリート・ピッチャーの横顔を持っている」と岩隈のピッチングを評価している。
「コントロール・アーティスト」とも表現されるメジャー屈指の制球力が改めて日の目を浴びた岩隈。海の向こう側で、その評価は確実に揺るぎのないものになっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count