大会記録まであと「1」に迫った常総学院、圧巻の13盗塁の秘密は?
勝負はプレイボールのはるか前から決まっていた?
そのクセをチーム内のミーティングで徹底的に叩き込んだ。甲子園のマウンドでも、相手投手が同様のしぐさを見せると、迷いなくスタート。初回先頭で1番・宇草が安打を放ち、二盗を決めたのを皮切りに次々と成功させた。
以降、高橋は足を警戒しすぎたのか、7四死球を出して6回途中6失点で降板。作戦は鮮やかすぎるほどにハマった。
甲子園常連校らしく隙のない野球で初戦を突破した常総学院。8回に1イニング最多タイ記録の3盗塁を決めた竹内は、試合をこのように振り返った。
「相手は映像で見た通り。盗塁は投手の心を読んでやることが大事です」
勝負は、プレーボールのはるか前から決していたのかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count