高橋が3安打完封! 2戦連続で150キロ叩き出し、県岐阜商が8強進出

10Kの快投で2戦連続2ケタ奪三振

 第87回選抜高校野球大会は28日に8日目を迎え、大会最大の注目投手である県岐阜商の高橋純平が今大会2試合目の先発マウンドに上がった。近江を相手に3安打無失点1四球で3-0の完封勝利。11三振を奪って完投した初戦に続き、2試合連続の2ケタKとなる10奪三振の好投でベスト8に駒を進めた。

 初回。先攻の県岐阜商打線は3長打を集め、近江の好投手・小川から2点を先制。高橋を早速、援護した。高橋はその裏、2死から3番・杉野にセンター前ヒットを許すも、4番・山本をセカンドゴロに仕留めて無失点に抑えた。

 2回も高橋は直球主体の力強いピッチング。先頭打者をセンターフライに打ち取ると、2者連続三振で三者凡退に仕留めた。すると、県岐阜商は3回に5番・加藤のタイムリーで1点を追加した。

 その裏、高橋は下位打線を直球で押し、2者連続三振。2回から4連続三振とすると、1番・岡はセカンドフライで三者凡退とした。5回は二ゴロ、見逃し三振と簡単に2アウトを取り、4番・山本を迎えたところで高めに外れた直球が150キロを計測。1回戦に続き、2試合連続で150キロをマークした。最後は外角低めへの直球で見逃し三振。早くも6つめの三振を奪った。

 5回は左飛、右飛、遊ゴロで三者凡退。6回も先頭打者を二ゴロに仕留めたが、小川の代打・檀にはこの日初めてのフォアボールを与える。1回2死から14打者連続で抑えていた高橋だったが、久々に走者を許した。

 しかし、二盗を試みた檀を加藤が刺して2アウト。岡は空振り三振に打ち取り、結局、3人で攻撃を終わらせた。

 7回は1死から杉野にレフト前に運ばれ、この日2本目のヒットを許す。さらに、山本にもレフト前ヒットを浴び、スタートを切っていた杉野に三塁まで進塁を許した。初めてのピンチとなったが、続く5番・笹治はサードフライ。さらに、6番・藤原は空振り三振に切って取り、無失点で切り抜けた。

 8回は2つのエラーで2死1、3塁のピンチを招くも、奥田の強烈なショートライナーを大野が好捕。ここも無失点に抑えた。

 9回は三者凡退で試合を締めて完封。最後は2者連続三振を奪い、初戦に続いて2ケタKとしたエースの快投で県岐阜商が8強に駒を進めた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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