田中将大に手術は必要? “経験者”のカ軍エースは「受けるべきではない」
ウェインライトが指摘「手術を回避し、まだ支配的でいられる」
ヤンキースの田中将大投手が6日(日本時間7日)の開幕戦ブルージェイズ戦で4回5失点(自責4)と乱調に終わり、地元のNYメディアは厳しい批判を繰り広げている。
特に痛烈だったのは、地元紙デイリー・ニューズの記事。田中が新たに取り組んでている90マイル(約145キロ)前後のツーシーム主体の投球内容に苦言を呈し「小手先のピッチャーとして乗り切れるという希望にすがり、不可欠なことを遅らせる価値はあるのか」と指摘。見出しでは「マサヒロ・タナカがこんな投球をするのなら、ヤンキースは今、彼にトミー・ジョン手術を受けさせるべきだ」と言い切っている。
米国内では、昨年7月に右肘靭帯部分断裂と診断されて約2か月離脱した田中に対して、早く靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)に踏み切るべきという声は根強い。一方で、保存療法を選んだヤンキースの決断を支持する声もある。
地元紙ニューズデイは、開幕前の3月28日に「アダム・ウェインライトいわくマサヒロ・タナカは手術を回避し、まだ支配的でいられる」と題して特集。田中と同じように、手術をせずに6年間に渡ってメジャーで活躍を続け、通算120勝を誇るカージナルスのエース右腕への取材を基に記事を掲載している。
記事では、ヤンキースが今年のプレーオフに進出し、田中がより素晴らしい投球をする可能性について「それは可能だ。なぜなら以前にも起こっているから。アダム・ウェインライトに聞いてみよう」としている。