田中将大、苦心の投球で今季初勝利 5回4失点も味方打線が大量援護
最速150キロ、直球の割合が激増、ヤンキースは連敗を3で止める
ヤンキースの田中将大投手が12日(日本時間13日)、本拠地ヤンキースタジアムでの宿敵・レッドソックス戦に先発し、今季初勝利を挙げた。5回97球を投げて1本塁打を含む4安打4失点(自責3)、4奪三振、3四球。4回5失点で敗戦投手となった開幕戦に続いて本調子ではなく、スプリットの状態の悪さに苦しんだが、フォーシーム(直球)の割合が増え、味方の大量援護もあって白星を挙げた。試合は14-4でヤンキースが勝利し、連敗は3でストップ。ヤンキースの先発投手では今季初めて勝ち星がついた。
田中は初回、ベッツをライトフライ、ペドロイアをサードフライ、オルティスをショートライナーに打ちとり、わずか9球で三者凡退と上々のスタートを切った。
ヤンキースはその裏にAロッドの3点タイムリーなどで7点を先制。不安定な相手先発バックホルツから、あっという間に大量リードを奪った。
打線の援護を受けた田中は2回、ラミレスをセカンドフライ、サンドバルを空振り三振に打ち取る。ナポリには四球を与えたが、ビクトリーノには初球スライダーの後にフォーシーム(直球)を5球続け、ショートフライに打ち取った。3回には2死からベッツにレフト前に運ばれ、初ヒットを浴びたものの、ペドロイアは落ち着いて三ゴロに仕留めた。
しかし、4回は先頭のオルティスに四球を与えると、いずれもスプリットがワンバンドする2つの暴投で三塁まで進めてしまう。続くラミレスにはセンターへの犠飛を浴びて1点を返された。
さらに、サンドバルにセンター前ヒットを浴び、ナポリは四球。ビクトリーノは二ゴロに打ち取ったものの、セカンドのドリューがショートのグレゴリウスに悪送球。痛恨のエラーでダブルプレーを取れず、1死満塁とされた。ボガーツにレフト線を破られ、さらに2失点。頼みのスプリットの制球が定まらず、この回だけで38球を要した。