イチローの「忍者」生還に地元メディアも大論争 「セーフだと思う人間は?」

2012年の「忍者プレー」を再現、“5分44秒チャレンジ”には「判定を覆すのにあまりに時間を要した」

イチローの本塁突入とチャレンジ

 イチローはヤンキース時代の2012年10月8日、オリオールズとのア・リーグ地区シリーズ第2戦で、捕手のタッチを2度もかいくぐりながら生還するアクロバティックな本塁生還を成功させた。この際には地元メディアから「忍者」と絶賛されていたが、41歳のレジェンドは「忍者プレー」の衝撃を再現させた。

 バロン記者は「審判団はイチローのセーフを宣告したけれど、これが最終的に当てはまりそうだ。ただ、判定を覆すのにあまりに時間を要した」と長時間審議について指摘。ルビン記者は「正しい判定に思えるけれど、リプレーを見返せば見返すほど際どいプレーだ」と分析した。

 メッツとマーリンズは、今季のナ・リーグ東地区でプレーオフ進出を争うライバルと戦力評価されている。地元紙デイリーニューズのアンディ・マルティーノ記者は「見たか。ワイルドカード争いはこのプレーに凝縮されている」とイチローの超絶プレーをプレーオフ進出争いの熾烈さに例えている。

 イチローの好走塁で5-5に追いついたマーリンズだったが、7回裏に勝ち越しを許し、試合は5-7で敗れた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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