イチローが呼んだ“5分44秒チャレンジ” 審判は「忍者」生還に何思った?

「私には分からない。ヘッドホンでリプレーセンターに連絡して、状況を確認させた」

 ダーノー捕手の伸ばしたミットを巧みに避けてスライディングしたイチロー。しかし、ホームベースを触れない。再び左手をホームベースに伸ばすと、同時に捕手もタッチに向かった。ここでイチローがベースに先に触れたように見えたものの、球審は最初に捕手のタッチを避けた時点でアウトを宣告。イチローが短く抗議し、マーリンズベンチはチャレンジを要求した。

 ビデオ判定に5分44秒間も要する異例の事態に。結局、判定はセーフに覆った。

 同紙によると、試合後、責任審判員のゲイリー・セダーストロム氏は判定を覆した理由について「私には分からない。ヘッドホンでリプレーセンターに連絡して、状況を確認させた。彼らは見るべきもの全てを確認する。そして、『確認した』『問題なし』『判定を覆す』と伝えてくる。彼らはただ結果を伝えてくる」と語ったという。

 セーフなら同点という緊迫の場面だっただけに、判定を待つスタンドのファンも興奮状態となった。地元メディアの番記者も個々で見解を次々とツイートするなど「5分44秒」の間にメッツの本拠地シティ・フィールドは盛り上がった。

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