ソフトバンクを支える「勝利の方程式」 連覇へ、まだまだ上昇の余地あり

工藤監督が見せる継投のパターンとは?

 開幕からここまでのソフトバンクを見ると、継投のパターンが見えてくる。まず、出来る限り長いイニング、先発投手を投げさせようという工藤公康監督の意図が見える。スターターを引っ張って、終盤にピンチを招くと、左打者の所で森福にスイッチ。そこをしのげば、五十嵐、バリオス、サファテの勝利の方程式で逃げ切りを図るパターンが多い。

 3、4月の26試合を終えた時点で、6回終了時点以降にリードを奪っていた試合では、負けたことがない。それは、リリーフ陣の安定ぶりを表していると言えるだろう。

 先発投手に目を向けると、完璧なスタートダッシュを切ったのは大隣憲司だ。3月31日のオリックス戦(ヤフオクD)でいきなり完封勝利を収めると、そこから5試合連続でクオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)を達成。5試合目の先発だった4月28日の日本ハム戦(札幌D)で初黒星を喫するまでは防御率0・63(日本ハム戦で1・23に上昇)で、日本ハム・大谷翔平とともに月間MVPの有力候補だった。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY