“神様”超え目前のイチローに強力援軍 対ジ軍戦に「イチメーター」参戦
イチローとエイミーさんの積み上げた数字と思い出はさらに増えるか
シアトル在住で筋金入りのマリナーズとイチローのファンであるエイミーさんは、レジェンドの移籍先候補にマーリンズの名が挙がると、ツイッターで悲嘆に暮れるメッセージを発していた。マーリンズは今季マリナーズと対戦予定がなく、また、シアトルから最も近いナ・リーグのスタジアムが1200キロも離れていることなどが大きな理由だった。
それでも、4月29日のメッツ戦でイチローが今季1号となる3ランを放った直後の今月1日に、エイミーさんはツイッターにサンフランシスコで行われる試合に応援に行く計画を書き込んでいた。
イチローとエイミーさんの絆はアメリカでも有名だ。2004年にイチローがメジャー記録の年間262安打を達成した際のオリジナルのイチメーターは、クーパーズタウンで“殿堂入り”を果たしている。イチローがマリナーズからヤンキースに移籍する際には、試合前の練習でエイミーさんと握手。イチローはこれまでの応援に感謝し、イチメーターにサインした。その後、エイミーさんにサイン入りのスパイクとバットのプレゼントも送っていた。
さらに昨年ヤンキース時代にセーフコ・フィールドで行われたマリナーズ戦では、試合前の打撃練習中にイチローは何とも粋な計らいを見せた。6月11日のエイミーさんの誕生日当日に、「For Amy, Happy BD! (エイミーへ、誕生日おめでとう)」と直筆のサイン入りのボールをプレゼント。2人の心温まる交流は地元でも大きな話題となっていた。
エイミーさんはメジャー15年目のイチローの金字塔を見守り続けている。2013年に日米通算4000本安打を記録した際にもヤンキースタジアムのスタンドにはイチメーターを更新するエイミーさんの姿があった。
この日、イチローは一人の名選手と並び立ち、「野球の神様」の記録にもあと「7」とその差を縮めた。打率も.293と上昇するなど好調を維持している。その背番号「51」の栄光の目撃者であるエイミーさんは「AT&Tパーク」で再びイチローの快挙に立ち会えるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count