高卒新人デビュー4戦連続安打 16年ぶり快挙の日本ハム・浅間の凄さとは

首脳陣の想定を超える1軍スピード昇格、勝利へと導く存在に

 並の物差しでは測れない。首脳陣の想定も超えてきた。

 浅間を筆頭に期待の新人に恵まれた今季の日本ハム。栗山監督は春季キャンプ中、高卒新人に対し、こう話していた。

「まずは体。焦る必要はない。その基本がしっかりできるまではね」

 当時は高卒ルーキーの早期1軍起用に慎重な考えを持っていた。だが、フタを開けてみれば、序盤も序盤、5月上旬でのスピード昇格。陽の抹消があったにせよ、だ。

 グラウンドの中では年齢は関係ない。上げざるを得なかった。2軍を主戦場としていた5月4日までで、イースタンリーグ3位の打率3割2分3厘を叩き出し た。42安打と11二塁打はともに同トップで、21打点も同2位の数字だった。

 非凡な才能を持った超新星は一気にスポットライトに照らされた。一挙手一投足にファンは盛り上がる。だが、それも一過性のものなのかもしれない。打って当然。走って当たり前。勝利を導いてこそ、浅間。そう見られ、大きな期待をかけられる日も遠くはないはずだ。

【了】

J・T●文 Text by J・T

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY