工藤監督も驚愕の一発 好調維持のソフトバンク柳田に見る進化
ここまでの好成績の要因とは? 今季目標のトリプルスリーに届くか
16日の西武戦で、ソフトバンクは38試合を消化。特筆すべき点は柳田が、コンスタントに安打を放っている点だ。無安打だった試合は8試合あるが、2試合以上続けて無安打だったのは、4月7日、8日の楽天戦(コボスタ)のみ。マルチ安打が16試合あり、これはチームトップ。不調に陥ることなくヒットを放っており、どれだけチームに貢献しているかが、よく分かる。
柳田に対しては、相手バッテリーも厳しい攻め方をしている。特にインコースを厳しく突いてくるシーンは少なくない。リーグ3位タイの5つの死球を食らっていることからも、それは明らか。その相手の厳しい攻めをかいくぐって、ヒットを放っている所に、今季の成長がうかがえる。工藤監督も「インコースを攻められるんだけど、そこをクリアしてきている」という。
昨季までは、甘い球を打ち損じ、インコースで仕留められる部分に課題があったが、今季はインコースを捌くことも徐々に出来るようになり、甘い球を一発で仕留められる確率も上がってきている。「精度の向上」という部分が、今季のここまでの好成績を生んでいる。
3割30本30盗塁の「トリプルスリー」を目標に掲げている今季。6本塁打、4盗塁はペース的には物足りないが、元来、シーズン中盤以降に成績が上向くタイプ。この状態が更に上向けば、ペースアップは十分に可能だ。今や、人気、実力ともにソフトバンクの顔となった柳田。今後もそのプレーに要注目だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count