勝利目前で交代も、名将は和田毅を絶賛 9K快投に「これ以上望めないほど」
マドン監督「彼にとっても最高の試合だった」
「彼は際立っていた。素晴らしいボールを投げていた。4回2/3で9三振を奪った。私は特定の投手の勝利よりもカブスの勝利を優先している。彼にとっても最高の試合だった。制球も素晴らしかった。落ち着きも良かった。最初の投球としてはこれ以上望めないほどだよ」
キャンプで左太もも裏を痛めて故障者リスト入りし、開幕から1か月半遅れで今季初登板となった和田。初回の先頭打者アルモンテから2回の先頭打者ジャスティン・アップトンまで4連続三振を奪うなど、計9奪三振の快投だった。しかも、そのうち6つが見逃し三振。「審判がうまくとってくれた。こればかりは見逃しというのは紙一重の部分もある。運も良かった」と振り返ったが、持ち味を存分に発揮したと言えるだろう。
4回にアップトンに2ランホームランを浴びた和田は、5回1死一、二塁でアルモンテをセンターフライに打ち取ったところで降板となった。勝利目前での“非情采配”の理由は、和田の激走にあったようだ。
その直前の攻撃で先頭打者として四球を選ぶと、1死後にファウラーが鋭い打球で一塁線を破った。ライトへとボールが転がる間に和田は加速。一気に三塁を回った。ボールはホームに返球されたが、投手とは思えないほど鋭いスライディングを披露し、間一髪でセーフ。これで同点に追いつき、続くブライアントが犠飛で逆転に成功していた。