川崎宗則、初戦無安打も変わらぬ人気 「みんな彼のアプローチを愛してる」
「ロジャーズセンターですごくポピュラー。毎日、毎日、全力を出し切る選手」
「カワサキはここロジャーズセンターですごくポピュラーです。毎日、毎日、全力を出し切る選手です。みんな、彼の仕事に対するアプローチを愛しています」
言語を超越したコミュニケーション能力、切れ味鋭いダンスのみならず、一切、手を抜かないハッスルプレーでメジャーの人気者となっている川崎は、実況にこう称えられていた。
相手ピッチャーはかつての同僚で、2010年にサイ・ヤング賞を受賞したメジャー最強右腕へルナンデス。打席に入る際、一瞬、バントの構えを見せると、解説者は「彼は勝つための細かいことも理解しています。だから、バントするようなそぶりを見せたのでしょう」と分析した。
川崎は初球を果敢に打って出たが、遊ゴロに仕留められる。一塁に猛ダッシュを見せたが、惜しくもアウトとなった。しかし、ダグアウトに引き上げる背番号「66」に対して、スタンドからは再び大きな拍手が巻き起こる。“ムネ人気”は圧倒的だった。
ファンが期待したヒットはその後も出ずに3打数無安打1三振。今季もマイナー契約を結び、3Aで開幕を迎えていたが、正二塁手のデボン・トラビスが左肩を痛めて故障者リスト(DL)入りしたために、初昇格と今季初出場を手にした川崎。歓声を浴びせ続けた地元ファンは、人気者の活躍を待ちわびている様子だった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count