4日の登板が決定した田中将大 体調見極めの壁は「言葉」と「闘争心」?
田中の復帰を決めるため「声のトーン」を判断しようとしたジラルディ監督
ただ、違う言語を介してコミュニケーションを成り立たせるため、言葉の背後にある感情なども含めて100%正確に意図を伝えることは、極めて難しい作業と言えるだろう。
傘下3Aスクラントンでリハビリのため2試合に先発した田中をメジャー復帰させるべきか、最終的な決断材料を手にするために、ジラルディ監督は田中と直接会談を持って、エースの状況を把握することを選んだ。
「判別が難しいものの1つに声のトーンというものがある。なぜなら人によって異なるものだからだ。それをなるべく判断できるようにしている。コミニケーションは常にオープンに取っている。我々は常に会話をしている。実際に起こっていることを把握しようとしなければいけない。我々は彼が現在(のコンディション)についてどう感じているのか、心と心の会話をするつもりだ」
田中のメジャー復帰を決断した現地時間28日、指揮官はこう語っていたという。通訳を介した会話の内容だけではなく、田中の声色、表情などから状況を把握するヒントを手にしようとした様子だ。
最終的にマリナーズ戦での登板にゴーサインを出した指揮官だが、記事では、選手の持つ闘争心も時にコンディションを正確に把握する妨げになると指摘している。