魅力満載の柳田悠岐 必見の「フルスイング」と「ギータ節」
試合前のフリー打撃でも際立つ「凄み」
昨季は72試合、7月までかかった二桁本塁打にも、わずか48試合で到達。2打席連発も、1試合2発も自身初のことで「いつかは(2打席連発を)打ってみたいと思っていたので、ナゴヤドームで打ててうれしいです」と、ヒーローインタビューでは喜びを語っていた。
そして、福岡に戻って迎えた29日のヤクルト戦。3回の第2打席に、ヤクルトのエース・小川泰弘の低めの真っすぐを左中間スタンドへ放り込んだ。今季2度目の2試合連発の11号。低めの難しいボールを、スタンドまで運ぶ破壊力に、地元のファンは大いに沸いた。
31日のヤクルト戦が終わった時点で、打率3割5分7厘はリーグ2位。11本塁打は同6位タイ、35打点はリーグ5位タイ。出塁率4割4分5厘は同トップで、6盗塁もリーグ9位タイにつける。主要な打撃部門のほとんどで、上位に名を連ねる。昨季以上に、パ・リーグを代表する強打者となっている。
その魅力は、代名詞のフルスイングと日本人離れしたパワー。5月5日のロッテ戦(ヤフオクD)で放ったサヨナラ本塁打も、推定140メートル超の特大弾をかっ飛ばした。中日戦でも、背番号9がフルスイングするたびに、スタンドがどよめいていた。
セ・リーグ主催試合ならば、開場時間は、ちょうどソフトバンクの打撃練習中にあたる。セ球団のファンには、是非、ソフトバンクの練習中から球場に足を運んで欲しい。背番号9のフリー打撃には、楽しさがあり、そしてプロ野球選手としての凄みがある。