メジャーでもついに先発6人制を導入する球団が 故障防止につながるか
これまで賛否両論あった6人制、ハービー「慣れない調整に対応しないと」
マイナー時代から中4日、中5日の調整に慣れているメジャーの投手にとって、1日余分に休みが増えることは調整面で新たな工夫を強いられれることになる。メッツは登板間に打者相手に投げさせるなど実戦感覚が鈍らないような調整法も試す用意があるようだ。 ハービーも「慣れない調整に対応しないといけない」と話している。
もっとも、今季早くも5勝を挙げている右腕は恩恵を受けるとの見方もある。同投手が中5日で先発したときの防御率は中4日よりも1点以上低く、中6日以上だとさらに1点ほど低いからだ。
25人の出場枠がある以上、先発を一人増やせば野手を減らすなどのひずみが出てくるため、これまで賛否両論があった。ただ、今年も故障で離脱する投手が続出する現状、何らかの打開策は必要とみられてきた。
現時点でメッツ首脳陣は8月中旬頃まで6人で回す考えだという。これが成功例となれば、後に続く球団も出てくるかもしれないだけに、メッツの新たな試みに注目したい。
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伊武弘多●文 text by Kouta Ibu