「1年でも長くNPBで」 年俸360万のヤクルト新外国人は救世主になれるか?
独立リーグでは月収15万円、「日本で長くやるためにはどのようにすればいいのか学びたい」
それでも、日本人のような勤勉さを持つ助っ人なら改善できるはずだ。1軍に合流後、指揮官にこうお願いしたという。
「1年でも長くNPBでやりたい。そのために、日本ではどの場面ではどのように打つのかとか、日本で長くやるためにはどのようにすればいいのか学びたい」
それだけ、NPBでのプレーを熱望していた。
BCリーグ時代は月収15万円程度。家賃4万円の1Kに住んでいた。近所の定食屋でワンコインの500円で食べられる「日替わり定食」が大好きだったという苦労人。だが「日本のプロ野球でプレーしたい」という思いから、帰国はせずに、決して恵まれた環境ではないBCリーグで3年目を迎えていた。
「BCのときと違って、神宮は声援が大きくて、打席に向かっていく途中に『やってやろう』という気持ちになるんだ」
ハングリー精神を持つこの男、ひょっとして掘り出し物になるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count